正木 明
文化人
気象予報士(一期生) / 防災士

生年月日 1961年 5月 5日   出身地 兵庫県

経歴
【経 歴】
1961年 兵庫県尼崎市に生まれ、2歳の時に父親の転勤で神奈川県鎌倉市に転居
1985年 早稲田大学理工学部機械工学科卒業
1986年 (株)ウエザーニューズ入社
1990年 朝日放送の朝のワイド番組にて天気予報を担当(現在も継続中)
1994年 気象予報士試験合格
1999年 (株)ウェザーニューズ退社
2011年 防災士取得

講演テーマ

「阪神・淡路大震災 20 年フォーラム 『災害とメディア』」

生放送中の被災体験を報告


気象情報は安全と笑顔を守る

近年、気象情報はリアルタイムで発表され、建設現場はもちろん、安全管理や労働災害対策としての気象情報はより身近なものになってきています。しかし突発的におこる突風(竜巻)やゲリラ豪雨、鉄砲水等は予測しづらく、判断の遅れから人命に関わる事故や、また地球温暖化や異常気象により近年体温を上回る猛暑が続くなか熱中症による労働災害が多発しています。そのような過去の事例、災害当日の天気図を振り返りながら、自然災害を防ぐための気象情報の見方をご説明します。天気予報の実演、その背景のある気象情報を解説するほか、気象が健康に及ぼす影響やお天気に関する質問にもお答えします。
(1)自然災害が起きた新聞記事を紹介:建設現場や交通機関などが、突風やゲリラ豪雨などの原因で災害にあった当時の新聞記事や画像を紹介。
(2)「3分間天気予報」 ~天気予報を生ライブで再現~紹介した記事の中から、災害当日の天気予報を「お天気キャスター 正木明」が3分間の生ライブで再現お伝えします。
(3)天気予報の見方と気象情報の正しい判断~3分間天気予報でお伝えした天気予報から、どの情報が今回の災害を予想できたキーワードを解説します。天気予報の正しい見方や情報の正しい判断が、安全な現場とみなさんの笑顔を守ります。


防災は自助・互助・協働のまちづくり

日本は地震をはじめ、火山の大規模噴火や風水害など、世界的に見ても自然災害の多い国です。大震災など災害の発生を防ぐことはできませんが、災害に対する十分な知識と災害が発生してしまった場合の対応や知識を身につけて備えることで、私たちの命や財産に対する損害を軽減させることは可能です。防災の基本は「自分の身は自分で守る」、「地域は地域のみんなで守る」こと。大規模な災害が発生した場合、その災害が大きければ大きいほど公的な救援(行政・消防・警察・自衛隊など)が及ぶまでに時間がかかります。大災害が発生した際は、私たち市民・地域と行政機関や団体・企業などが避難誘導や救助などを連携・協力して行動する「協働=(ともにつくる)」の防災活動が有効です。「自助=(力をつける)」・「互助=(たすけあう)」による適切な防災・減災を実現するための組織づくり、まちづくりについてお話しいたします。


<ワークショップ>わが家のハザードマップをつくろう ~家庭・地域で防災力を高めよう~

災害による被害を軽減するには、自分の住むまちの災害危険性を知ることが重要です。そのためには、地域の状態等、災害に関する正しい知識を住民の皆さんが正しく理解することが重要です。ハザードマップとは自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したもの。予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報を既存の地図上に図示することで、災害発生時には迅速・的確に避難を行うことができ、共有することでまち全体の防災力が高まります。また二次災害発生予想箇所を避けることができるため、災害による被害低減に非常に有効なのです。

■ワークショップ内容
ワークショップを開催される自治体等が作成しているハザードマップを活用し、実際に避難先・避難経路などを確認して歩きながら各家庭で活用できるハザードマップを作成します。
(1)地図上にある自宅を探す(2)災害時の状況を予測(3)避難先を確認(4)地域にある災害時の危険個所を見つける(5)危険個所を回避して自宅から避難先への避難経路を決める(6)災害時の防災貯蓄倉庫や街にある消火器の位置を確認(7)実際に歩いて確認災害時の季節や天候、時間帯などの条件を変えてみながら危険個所や避難経路を確認し、新たな危険個所や注意点を記入(8)家庭で話し合い改善をはかる家庭だけで改善できない場合は、ご近所や地域で問題を共有しながら協力して改善をはかる(9)改善したことや家族が離ればなれになった時のために、家族の連絡先・避難先・集合場所等を記載

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